2018年7月27日金曜日

第96回編集会議(2018年7月27日)

開催日時:2018年7月27日(金)
開催場所:岩本町事務所

(1)宮村師メッセージ(詩編1:2-3)

水が供給される場所に植えられた木について述べられている。場所が重要。適切な場所に植えられるとき、時が来ると実を結ぶことができる。「時」と「場所」の2つが書かれている。歴史を話すとき、「時」だけではなく「場所」を見ることも重要。その両方があって初めて歴史がある。その場所で10年前、100年前どうだったのか。「歴史地理」という考え。歴史と地理が重なっている。

新約聖書においても、このような「時」と「場所」、「歴史」と「地理」の交差する箇所がある。たとえば、サマリヤの女が井戸のそばでイエスと対話する場面(ヨハネ福音書4章)。その井戸は、自分たちの先祖ヤコブが掘った井戸だった。サマリヤという地域とヤコブの歴史が結び付く。物理的な場所に、ある事柄があることで人々を引き付け、歴史を形成していく。

クリスチャントゥデイがいろいろな「リンク」を張っていく上で、「誰(どこ)とリンクするか」を考えることに加え、歴史をなす事柄を考えていくべきではないか。そのための一つのツールとして、ファクトチェックが有効ではないかと考える。ファクトチェックという事柄、その一つの手法に人を集める力があり、実を結んでいく可能性があるのではないか。

詩編1章2〜3節から突然、ファクトチェックの話になると、違和感を覚えるかもしれないが、すこし説明したい。私は、ファクトチェックという言葉自体を知らなかったが、ある面から見ると初めてだが、ある面から見るとすでに深い関わりがあった。

聖書解釈学を教え続ける中で、学生に紹介し続けてきたのが木下是雄著『理科系の作文技術』。この本では「事実」と「意見」の明確な区別が強調されている。この2つは、理科系の人も混同することがある。

ビリー・グラハムがメッセージを伝えるとき、「The Bible says 〜(聖書は〜と語る)」と言った。「I think 〜(〜と思います)」とは言わない。聖書に書かれたことを事実として伝えたのであって、自分の意見を伝えたのではない。聖書を読む上でも、何が事実で、何が意見(解釈)なのか、まずはそれを自覚し、実践していくことが重要。

ファクトチェックは、報道される情報が事実に基づいたものかを確認することであり、それほど難しい作業ではないという。書評の対象が本であるように、ファクトチェックの対象は記事。直接の取材も必要ない。リンクを張る上で、ファクトチェックという手法を一つのとっかかりにできれば。

(2)前回議事録確認
(3)取材スケジュール確認
(4)コラム進捗確認
(5)終戦関係