2021年3月16日火曜日

第121回編集会議(2021年3月16日)

開催日時:2021年3月16日(火)
開催場所:岩本町事務所

(1)聖書メッセージ(井手北斗編集長、本文:マタイ7:24〜29)

東日本大震災による教会の被害状況について検索しているとき、石巻ハリストス正教会のことを知った。津波が2階の天井部分まで来ていたが、被災前の移築時に建物の土台を基礎に緊結していたために、流出を免れたという。建築基準法施行令第42条に「土台は、基礎に緊結しなければならない」とある。

これまで常識、当たり前とされていたものが、大きな津波が来て簡単に流されてしまった。流されてしまったものと流されなかったものは何だったか。そこから私たちの学べることは何か、考えてみた。

科学とキリスト教についても考える機会があった。科学史という学問がある。天動説が当たり前だと思っていたら、よく観察してみると地球が太陽を中心に回っていた。自分の当たり前がガタガタと崩れ、これまでの常識が津波のように押し流された。ニュートンの力学も、今では古典力学と名前を付けられている。私たちが普段生活している世界の尺度で考えると、運動しているものが慣性を持って運動し続けるという法則は成り立つ。でも、原子や分子の世界ではそれが成り立たない。例えば、運動している原子の位置と運動の速さを同時に知ることはできない。最初の状態を知れば、その後の状態は計算で導き出せるという常識が崩れ、すべては確率の世界になるという常識の転換があった。

自分の全存在をしっかりと支えることのできる土台となり得るものは何だろうか。たとえその時代の常識が変わっても、変わらないものがあるとすれば、それは神様の言葉だと思う。CTの働きは、何によって立つのかという問いを受けた。迫害や反対者が津波のように押し寄せるとき、それでも固く立つとしたら、何を基礎にするときだろうか。イエス・キリストが十字架にかかり、3日目に復活されたことで示された神の愛を、紙面を通して証しすることが、私たちの岩であると信じる。さまざまな困難を乗り越えてイエスの教えを言葉と生きざまで伝えているクリスチャンがいる。人知れず伝道しているクリスチャンを、紙面を通して多くのクリスチャンに伝え、あの人のように伝道したいと励ます神様の働きにCTが用いられるように願う。そのようなキリスト教ジャーナリズムはどこにあるのかと問われるとき、ここにいますと応答し続けるCTであるように祈る。

(2)前回議事録の確認
(3)先月までの振り返り
(4)CT創立19年記念企画
(5)今後の予定