2020年1月6日月曜日

第109回編集会議(2020年1月6日)

開催日時:2020年1月6日(金)
開催場所:岩本町事務所

(1)聖書メッセージ(井手北斗編集長)

ハマンはアハシュエロス王に言った。「あなたの王国のすべての州にいる諸民族の間に、散らされて離れ離れになっている一つの民族がいます。彼らの法令は、どの民族のものとも違っていて、彼らは王の法令を守っていません。それで、彼らをそのままにさせておくことは、王のためになりません。もしも王さま、よろしければ、彼らを滅ぼすようにと書いてください。私はその仕事をする者たちに銀一万タラントを量って渡します。そうして、それを王の金庫に納めさせましょう。」そこで、王は自分の手から指輪をはずして、アガグ人ハメダタの子で、ユダヤ人の敵であるハマンに、それを渡した。そして、王はハマンに言った。「その銀はあなたに授けよう。また、その民族もあなたの好きなようにしなさい。」そこで、第一の月の十三日に、王の書記官が召集され、ハマンが、王の太守や、各州を治めている総督や、各民族の首長たちに命じたことが全部、各州にはその文字で、各民族にはそのことばでしるされた。それは、アハシュエロスの名で書かれ、王の指輪で印が押された。書簡は急使によって王のすべての州へ送られた。それには、第十二の月、すなわちアダルの月の十三日の一日のうちに、若い者も年寄りも、子どもも女も、すべてのユダヤ人を根絶やしにし、殺害し、滅ぼし、彼らの家財をかすめ奪えとあった。各州に法令として発布される文書の写しが、この日の準備のために、すべての民族に公示された。(エステル3:8〜14、新改訳第3版)

なぜこの箇所を選んだか。宮村先生のことをずっと考えていた。先生のブログの中に「注目している、私の孫弟子の発言」という記事を見つけた。引用されている私の発言内容が、ちょうどこのエステル記の箇所に基づいていた。

井出兄の以下の指摘は、私自身が憂慮している点と重なりあいます。そうです。根田兄の言動を黙認するかに見える、いのちのことば社の指導層、同盟教団の論客、JEAなど福音派を自認する方々へ、このままでいいのかと問い掛けたい理由です。

最近までこの記事を見る機会がなく、自分の発言を忘れていたが、こちらをもう一度、皆で分かち合って考え直したい。

記事で引用されている私の発言の一部を紹介する。最初の部分は根田氏のコメント。

「Shoichi Konda 残念でした。キリスト教会の多くでは、脱会した被害者たちの窮状を理解しています。日本基督教団の説明会には多くの教団教派のリーダーたちが出席し、事態を理解してそれぞれの教団に報告しました。NCCもJEAも理解しています。宣教師団体JEMAもペンテコステ協議会JPCも理解しています。多くの人に相手にされていないのはご自分であることに、まだお気づきになりませんか?Saturday, November 17, 2018 at 10:05 PM」

このコメントや日本基督教団の議長名義で出された声明の経緯は根田祥一氏が常習的に行っている「既存のキリスト教界における権威(教権)に関わる少数に情報を持ち込むこと。密室会議を通して正規の意思決定プロセスを経ずに公文や声明を出させること。そして、声明などが出ると、客観的な第三者を装って自身の新聞でそれを報じること」をその他の団体でも行っていることを無意識に自白するものです。ハマンは時の権威であるアハシュエロス王に歪曲した情報を与え、「アハシュエロスの名で書かれ、王の指輪で印が押された」「書簡」を「すべての州へ送」って「モルデカイの民族を根絶やしに」しようとしたように(エステル3―12)、根田氏はオリベットアッセンブリーという教団を教団議長の名で書かれ、異端の烙印を押した声明をすべての教団送ることで、キリスト教界から根絶やしにしようとしています。

今日の聖書箇所と、根田氏の今やっていることが重なって見えた。ハマン自身は権威者ではないが、本当の権威である王に取り入って、王の意思決定に必要な情報を与えることのできる立場にいた。彼はどんな情報を王に与えたか。事実も混ざってはいるが、歪曲した情報を伝えている。まるでイスラエルの民が王に反逆を企てているかのように情報を伝え、王すらも利用した。このエステル記の記述は、ハマンの行為がどれほど悪意に基づいており、不正であったかを告発している。それが旧約聖書に記されることにより、現代に生きる私たちもそこから教訓を得ることができる。

異端の烙印を押すことはキリスト教界的死を意味します。自分だけじゃなくて、自分の属している教団が異端教団になり、女子供みんな異端としてキリスト教社会から排除されます。自分の子が自分が死んだ後も異端の子と呼ばれ聖なる公同の教会の交わりの中で生きる未来を絶たれます。婚約は破棄となり、職場では阻害され、学校ではいじめられます。これが異端冤罪で生じる社会的損害のリスクです。根田氏の言うことに従ってもし異端冤罪だった場合、沢山のクリスチャンの人生を壊すことになりますが、その責任をあなたは取れますか?

私の発言の引用は、ここで終わっている。「あなたは」とは、もちろん上で言及されている人たちもそうだが、私は「これを読むあなた」と思って発言した。もし、このことが見過ごされ、実際にクリスチャンの人生が壊されたとき、自分がその要因となってしまったとすれば、責任を取ることができるのか。これを問いたかった。このことについては、CT異端捏造問題がまだ解決されていないので、続けて発信していきたいと思う。

さて、安息日が終わって、週の初めの日の明け方、マグダラのマリヤと、ほかのマリヤが墓を見に来た。すると、大きな地震が起こった。それは、主の使いが天から降りて来て、石をわきへころがして、その上にすわったからである。その顔は、いなずまのように輝き、その衣は雪のように白かった。番兵たちは、御使いを見て恐ろしさのあまり震え上がり、死人のようになった。すると、御使いは女たちに言った。「恐れてはいけません。あなたがたが十字架につけられたイエスを捜しているのを、私は知っています。ここにはおられません。前から言っておられたように、よみがえられたからです。来て、納めてあった場所を見てごらんなさい。ですから急いで行って、お弟子たちにこのことを知らせなさい。イエスが死人の中からよみがえられたこと、そして、あなたがたより先にガリラヤに行かれ、あなたがたは、そこで、お会いできるということです。では、これだけはお伝えしました。」そこで、彼女たちは、恐ろしくはあったが大喜びで、急いで墓を離れ、弟子たちに知らせに走って行った。すると、イエスが彼女たちに出会って、「おはよう」と言われた。彼女たちは近寄って御足を抱いてイエスを拝んだ。すると、イエスは言われた。「恐れてはいけません。行って、わたしの兄弟たちに、ガリラヤに行くように言いなさい。そこでわたしに会えるのです。」女たちが行き着かないうちに、もう、数人の番兵が都に来て、起こった事を全部、祭司長たちに報告した。そこで、祭司長たちは民の長老たちとともに集まって協議し、兵士たちに多額の金を与えて、こう言った。「『夜、私たちが眠っている間に、弟子たちがやって来て、イエスを盗んで行った』と言うのだ。もし、このことが総督の耳に入っても、私たちがうまく説得して、あなたがたには心配をかけないようにするから。」そこで、彼らは金をもらって、指図されたとおりにした。それで、この話が広くユダヤ人の間に広まって今日に及んでいる。(マタイ28:1〜15、新改訳第3版)

この箇所の後に、大宣教命令が出てくる。編集長就任のあいさつで、宣教第一主義を重視したいと述べたが、大宣教命令の直前に何が書いてあるか。先ほどのエステル記と酷似した告発が書いてある。

祭司長たちは、間違った情報、歪曲された情報を、神を信じるイスラエルの民にばらまいた。これも宗教的権威の乱用であるし、ここでは兵士たちがメディアとして機能したと見ることができる。兵士たちは指図された通りに、しかもお金をもらってやっている。非常に悪意に基づいた行為である。これをマタイは告発している。

今日のエステル記の本文も、告発になっている。現代の私たちから見たら、実際はこうだったと分かる。でも、この告発の記事がなければ、誤解されたままで終わってしまう。真実を伝える者がいなければ、エステルは悪者になり、イエスの弟子たちもうそつきにされていた。

このエステル記の記者とマタイの2人に、キリスト教ジャーナリズムの機能の一つである、冤罪を告発し、曲がった裁きを防止する機能を見る。そして、この告発があったからこそ、弟子たちも不当な論難を受けたり、罪を被せられたりすることなく、宣教に向かうことができたのではないか。今ここで起きていることに、照らし合わせることのできる記事ではないか。

(2)昨年の振り返り:アクセス報告
(3)年間の目標・計画について:記事の目標、売上目標・計画他
(4)取材スケジュール確認
(5)その他